利用者の息子さん56歳だけど、今から居宅ケアマネやっていけるかな?
先日、担当しているご利用者の息子さんから、このような質問をされました。
ケアマネ試験に合格したものの、50代後半から未経験で居宅ケアマネの仕事が務まるのか、大きな不安を感じていらっしゃったのです。
結論から言うと、50代未経験で居宅ケアマネになるのは、決して「厳しすぎる」ことではありません。
途中で諦めなければ「誰でもできる仕事」だと私は思っています。
私は居宅ケアマネ歴14年の主任ケアマネジャーです。
これまで多くの新人ケアマネさんを見てきましたが、年齢を理由に挫折した人よりも、これまでの経験を「武器」にして利用者さんから信頼を得ている人をたくさん知っています。
もちろん、楽な道ではありません。覚えることが多すぎて、最初は誰でも戸惑うもの。でもそれは、年齢とはまったく関係のないことです。
この記事では、現場を知り尽くした現役主任ケアマネの視点で、以下のことを本音でお伝えします。
- 50代・60代からデビューして活躍しているケアマネの実態
- 「パソコンが苦手」「覚えが悪い」は年齢のせいではないという事実
- 未経験からでも入りやすい前職のキャリア
- 職場選びと生き残るための必須条件
- 「年齢というフィルター」で自分や他人を制限するのは意味のないこと
「もう遅い」と諦める前に、私の実体験を読んでみてください。読み終える頃には、あなたの不安が少し軽くなっているはずです。
50代・60代からデビューして活躍しているケアマネの実態

50代・60代でケアマネデビューして、今も活躍されている方をご紹介します。
筆者私の周りにいるケアマネさんの実例です。
紹介するケアマネさんの強みを「武器」として、まとめてみました。
60歳で居宅ケアマネデビューのAさん・前職はデイサービスの介護スタッフ
Aさん(男性)は、7年前にデイサービスの介護スタッフから居宅ケアマネになられました。
- 穏やかな性格が表情に滲み出ている
- 相手のペースに合わせてコミュニケーションがとれる
- 素直に学ぶ姿勢をもっている
個々の利用者さんに合わせた対応ができるコミュニケーション術は、まさに長年のデイサービスの仕事で培ってこられたもの。
ケアマネの仕事は時間に追われることも多いので、常に自分のペースで事を運ぼうとする人もいます。
簡単な説明でわかる人、丁寧な説明が必要な人、Aさんは、それぞれの利用者さんに合わせた対応ができるケアマネさんです。
筆者相手の表情をよく見ながら、コミュニケーションをとっているんですね。
60歳で居宅ケアマネになれば、当然のことながら指導するケアマネは年下であることがほとんどです。
Aさんはそれを受け入れて、素直に学ぶ姿勢もお持ちなので、周りのケアマネとも良い関係を作り、67歳の今は主任ケアマネとして活躍されています。
51歳で居宅ケアマネデビューのBさん・前職は訪問介護のサ責
Bさん(女性)は、3年前に訪問介護のサービス提供責任者(サ責)から、居宅ケアマネになられました。
- 要領がいい
- 飲み込みが早い
- 周りがよく見えている
Bさんは、3人のお子さんを育てながら仕事をしてきただけあって、何事もテキパキとしていて要領がいい人です。
筆者新しいことへの吸収力が高く、成長スピードは抜群。
周りが良く見えていて誰に対しても気を利かせることができるのは、サ責の経験から培ってこられたもの。
ケアマネに必要な要素をすべて持っているBさんは、きっとほかの仕事を選んだとしても成功する人だと感じました。
「パソコンが苦手」「覚えが悪い」は年齢のせいではないという事実

50代・60代だから「パソコンが苦手」「覚えが悪い」と、イメージしている人は多いと思います。
筆者いつも思うけど、なんで年代で一括りにするの?
30代・40代でもパソコンが苦手だったり、覚えが悪い人もいます。
実際に私が40代でケアマネデビューした当時の50代の先輩は、記憶力が抜群でした。
記憶力が抜群=覚えが早い
パソコンは仕事以外で普段から使っている人は強いだろうし、これまでの経験に影響されるもの。
だからパソコン操作も物覚えも、その人それぞれであって、年代で一括りにされるなんておかしな話です。
未経験からでも入りやすい前職のキャリア
ケアマネという仕事柄、前職の経験により最初の入りやすさの違いは、確かにあると思います。
私の経験上、未経験からでも入りやすい前職は、
訪問介護のサービス提供責任者(サ責)
筆者断トツで訪問介護サ責の経験は強みになります。
理由は、
- 調整業務に慣れている
- 身体介護と生活介護の違いや介護保険でヘルパーが支援できる内容をすでに理解している
- 訪問拒否・ゴミ屋敷など、それなりの修羅場を経験している
実際に、私の周りのケアマネさんで一番多い前職は訪問介護です。
ほかにも前職が、
通所サービスや施設の生活相談員
これらの方も、家族対応や書類作成などの経験が強みになると思います。
筆者でも、これらの経験がなくても大丈夫!実際私がそうなので。

職場選びと生き残るための必須条件

居宅ケアマネは、途中で諦めなければ「誰にでもできる仕事」だと私は思っています。
でも、大切なことが2つあります。
職場選び
自分が成長できるかどうかは、9割「働く環境」で決まります。
未経験のケアマネを育てる環境があるかどうか。そこで働く管理者や先輩ケアマネがどんな人かによって左右されるところが大きいです。
私の経験上、最初に選びたい職場環境は、
- 在籍するケアマネが多い事業所
- 在宅勤務をメインとしていない事業所
指導してくれるケアマネがイマイチな人でも、フォローしてくれる先輩ケアマネがいれば、それだけで心強いものです。
また、最初から在宅勤務がメインの事業所だと、わからないときにすぐに聞くことができないし、「先輩ケアマネを見て学ぶ」ということもできません。
私は、偶然にも学べる環境が整った居宅介護支援事業所でケアマネデビューして実務力を身に着けた後、7年後に別法人の居宅介護支援事業所に転職しました。

気持ちの作り方
最初は覚えることも多いので、「何もわからない」「ケアマネに向いていない」と落ち込んでしまうことがあるかもしれません。
でも、それはケアマネになった誰しもが思うことなので、悩む必要はありません。
1日にひとつ、わからないことが、わかるようになれば「今日一日頑張った!」と喜んでください。
新しい仕組みを面白がれるかどうか。
途中で諦めなければ、そのうちに、いつの間にかできるようになっているはずです。
筆者ケアマネデビューして悩むことがあれば、またこのブログに戻ってきて。

「年齢というフィルター」で自分や他人を制限しないこと

私はこれまで多くのケアマネさんを見てきましたが、正直なところ、仕事で成功するかどうかに年齢は一切関係ありません。
よく、「60代だから覚えが悪い」「若手だから期待できる」といったレッテルを貼る人がいます。
私は、「年齢で人を見る」ことを好みません。
筆者年齢というフィルターを通さず、一人の人として向き合いたい。
誰しも、良いところもあれば悪いところだってある。ひとり一人違って当然です。
筆者そして、自分自身の行動も年齢を理由に制限したくない。
結局のところ、「年齢というフィルター」で自分や他人を制限することは、自分の可能性の芽を摘んでしまったり、他人の本質を見誤ってしまうことに繋がるんじゃないかと思うのです。
もし、あなたのことを「年齢というフィルター」を通して見る人がいるのなら、
筆者そんな偏見は、あなたが活躍することで黙らせてやりましょう!
成功するかどうかは、その一点に尽きると私は思っています。
まとめ:未経験で居宅ケアマネになれるかは、年齢ではなく、あなた次第

利用者の息子さんから「56歳だけど、今から居宅ケアマネやっていけるかな?」そう尋ねられたとき、私はこう答えました。
60歳からケアマネになって、7年も続けている人が実際にいますよ。年齢なんて関係ないです。最初はわからないことだらけだと思うけど、途中で諦めなければ大丈夫。
前職のキャリアやこれまでの人生経験によって、最初の入りやすさは人によって違うかもしれません。
でも、
居宅ケアマネは、途中で諦めなければ「誰にでもできる仕事」です。
ケアマネデビューに大切なのは、“ケアマネを育てる環境が整っている職場選び” と、わからないことが、わかるようになれば「今日一日頑張った!」と喜んで、“新しい仕組みを面白がれる気持ち作り” です。
自分や他人に「年齢というフィルター」をかけて見ることは、結果的に自分の視野を狭めてしまうこと。そこからはネガティブな感情しか生まれません。
ケアマネという仕事の本質が「目の前のその人とどう向き合うか」であるように、自分にも他人にもフィルターなしのまっさらな目で見る姿勢を大切にしたいものです。
もし今、あなたが「もう遅いかも」と迷っているのなら、まずは自分自身に貼った「年齢」というラベルを剥がしてみてください。
最後に、私がおすすめする転職エージェント2選
筆者職場選びに悩んだときは、転職エージェントを活用するのもひとつの選択肢です。
日本最大級!厚生労働大臣許可で安心・信頼の転職サービス👉クリックジョブ介護
- 介護職の転職ノウハウが豊富
- 専任コンサルタントがフルサポート
- 非公開求人も盛りだくさん
- LINEでやりとりもできる
転職に成功し、職場レポートなどの協力で報酬がゲットできる👉介護・福祉の転職サイト『介護JJ』
- 介護職応援プロジェクト実施中!
- 医療介護業界で10年以上人材紹介を行ってきた実績
- 求職者のためにならない転職は勧めない
- 求職者に寄り添った丁寧な転職サポート
あなたが自分らしく輝ける職場を見つけ、いつか「あの時、一歩踏み出して良かった」と笑って話せる日が来ることを、心から応援しています。

