もう声をあげてもいいですか?私はケアマネジャーの更新研修廃止に賛成します!

重要追記:2025年10月27日最新情報

2025年10月27日、厚生労働省がケアマネの資格更新制を廃止する方針を固めました。

参考資料:厚生労働省 社会保障審議会 介護保険部会(令和7年10月27日)資料2

時間的・経済的・そして大きな精神的負担を課していたケアマネの更新研修。

ケアマネ不足となった要因のひとつであることには、間違いありません。

現場の声が届いたのは、とてもうれしく思います。

ただ、資格の更新自体はなくなるものの、定期的な研修受講の義務は残る見込みとされています。

現場のケアマネジャーとして、この「定期的な研修受講」については、今後注視すべきところです。

時間的・経済的・そして大きな精神的負担、これがすべて排除されなければ、意味がありません。

これを排除した上で、資質向上の本質を見つめなおす議論を。

見識者だけではなく、現場の声を聞き、建設的に決めていただくことを願っています。

2025年11月10日追記


今まで言っても仕方ないと思っていました。

いや、私自身が「理不尽」な空気に飲み込まれ、それが「あたりまえ」と思っていたのかもしれません。

でも、「これはおかしいんじゃないか」って声をあげている人達がいる。

この問題は「あたりまえ」ですませてはいけないことでした。

だから、「あたりまえ」ですませてきた自分を反省して、自分の言葉できちんと伝えたいと思います。

目次

主任介護支援専門員更新研修で実際にあった話

今でも目に焼きついて離れない光景があります。

2021年、私は主任介護支援専門員の更新研修を受講しました。

コロナ渦でしたが、会場を2つに分け、参集で更新研修が行われました。

研修何日目かのある日のこと。

その日の講師は私が住んでいる都道府県の介護支援専門員協会の役員、年配の男性でした。

講義中、突如として「なにやってるんや!!」「出せー!」と講師が怒号を飛ばしたのです。

研修会場は一瞬で凍りつきました。

どうやら、受講生の男性ケアマネジャーが携帯電話を触っていたことが原因だったようです。

講師は30秒ぐらいは怒っていたでしょうか。

結局、講師は「あとで来い!」と男性ケアマネジャーに言い捨て、ようやく怒りがおさまったようでした。

その後、研修は再開し、もうすぐ終了…というときに、今度は携帯電話の着信音が鳴ったのです。

音が鳴った方を皆が見ると、介護支援専門員協会の研修でよく講師を務めている、女性ケアマネジャーの携帯電話が鳴っていたのです。

その女性ケアマネジャーは、この研修に受講生として参加していました。

女性ケアマネジャーは慌てた様子で電話を切り、苦笑い…

先ほど怒号を飛ばした講師は、見て見ぬふりでした…

同じ介護支援専門員協会で役員を務める仲間で顔見知りなのでしょう。

会場内の誰しもが、言葉には出せないけれど、指導者としての講師の対応に疑問を感じていたと思います。

私は今でも、この光景、講師が怒号を飛ばす姿、女性ケアマネジャーが何ごともなかったように済ませた姿が目に焼きついて離れないのです。

研修前の注意事項として、たしかに「携帯電話の電源は切っておくこと」と周知されていました。

しかし、講師の怒号は、研修における指導者としての役割を逸脱しており、受講生へのハラスメントとも受け取られかねない不適切な対応だと感じました。

皆がそう思っていたと思いますが、誰も意見することができない空気…

私がこれまで参加してきたケアマネジャーの更新研修は、長年、そういう空気の中で行われてきたのです。

私が研修の帰り道、「男性ケアマネジャーは何かよっぽどの理由があって、携帯電話を触っていたんじゃないか」「もう嫌になってケアマネジャーを辞めてしまうんじゃないか」とずっとモヤモヤした気持ちになったことは言うまでもありません。

私がケアマネジャーの更新研修廃止に賛成!と声をあげようと思ったきっかけ

国民民主党が「ケアマネジャー更新研修廃止」を公約に掲げ、国会でも質疑がなされるようになりました。

そんななか、ある見識者の意見を目にしたのです。

その内容は、「ケアマネジャーの資質に関しては、今現在も疑問視せざるを得ない状況であり、資格更新制・法定研修義務化はケアマネジャーの質の担保に不可欠だ」というものでした。

これを見て私は、ケアマネジャーの「資質不足」という指摘は、永遠に言われ続けるのか…と悲しくなりました。

人それぞれ意見があって当然だと思うので、否定するつもりはありません。

たくさん議論された上で更新研修廃止か継続か、決めれば良いと思っています。

ただ、主任介護支援専門員更新研修のときと同じような、モヤモヤ感でいっぱいになり、声をあげようと思いました。

ケアマネジャーの資質向上について

14年間ケアマネジャーとして仕事をしてきた私が一番成長できたのは、現場で悩み、調べ、相談し、実践を通じて学んだときでした。

支援が難しいケースを担当するときには、その課題に対して、有益な研修があれば参加する。

経験を重ねながら、振り返りができる研修に参加する。

ひとつひとつの支援を通じて、身についたことが数多くあります。

要は、ほとんどのことを実践で学びながら、研修に参加して深めていったのです。

ここでいう研修は更新研修ではありません。

更新研修で学ぶ内容がまったく無駄だとは思いませんが、より「身につく」ということを考えると、実際の支援から深掘りして学んでいくのが一番効果的だと私は思っています。

資質ばかりに目を向けるのではなく、成長したいという姿勢が大切なのではないでしょうか。

相手は「人」です。

相手が「人」だからこそ、何年ケアマネジャーをやったとしても、現場で悩み、調べ、相談し、実践を通じて学ぶことを繰り返していくしかないのです。

「ケアマネジャーの資質」評価はいったい誰がするものなのでしょうか…

まとめ:誰もが安心して意見を言える環境を作ってほしい

研修費用の問題、研修内容や時間の問題、さまざまな意見があがっています。

1回でも欠席、遅刻、早退は許さない。理由なんて聞いてくれない。

ケアマネジャーの資質向上という視点で、更新研修の厳しさが生まれたのだとしたら…

「理不尽」だと思っても、言えない空気感。

資格を継続するために、ただひたすら更新研修に参加し続けるしかない。

それが資質向上に繋がるのでしょうか。

「更新研修廃止」という議論が出てきた今こそ、権力や利権に左右されず、資質向上の本質を見つめなおすときだと思っています。

更新研修で利権を得ている人たちは、廃止に反対の意見を唱えるでしょう。

人はいったん権力や利権を得ると「見るべき方向」が違ってくるのかもしれません。

廃止か継続かは、現場の声を集め、建設的に決めていただくことを願います。

私の意見はひとつの現場の声にすぎません。

いろいろな立場や考え方があって当然です。

大切なのは、誰もが安心して意見を言える環境を作ることではないでしょうか。

なので私は声をあげることにしました。

これからケアマネジャーを目指す人のためにも、このように続いてきたケアマネジャーの更新研修はいったん廃止にして、根本から見直してほしいです。

私はケアマネジャーの更新研修廃止に賛成します!


R7.12.25社会保障審議会・介護保険部会の資料をもとに、現役主任ケアマネである私が本音で分析している最新情報です。ケアマネの皆さんも、是非一緒に考えていただけたらと思います。

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