Canvaで簡単!ケアマネ必見のジェノグラム&エコマップの作成法

ケアマネジャーの皆さん、日々のアセスメントや事例提供などで「ジェノグラム」「エコマップ」を使う機会は多いですよね。

利用者さんを取り巻く人間関係や支援のネットワークを見える化することで、関係者間の共有がしやすくなります。

ただ・・・

  • 手書きだときれいに見えない
  • WordやExcelで作ると配置がズレる

そんなお悩みありませんか?

実は、デザイン作成ツール:Canvaを使えばジェノグラムもエコマップも誰でも簡単・きれいに作成できます。

ジェノグラム・エコマップの作成は、Canvaの無料プランで大丈夫です。

しかも、Canvaメニュー内の「ツール」だけで、すべて完結できます。

今回は、現役ケアマネの私が実際に作った画像を使いながら、作成方法をわかりやすく解説します。

目次

ジェノグラムを作ってみよう!

さっそく、Canvaのホーム画面を開いていきましょう。

Canvaを初めて使う方は、新規の登録方法など、こちらの記事を参考にしてくださいね。

目次1でCanvaの新規登録方法を紹介しています

筆者

Canvaで実際に作ったジェノグラムがこちら。

まずは、ホーム画面から「カスタムサイズ」を選択します。

作成後は、アセスメントや事例提供の書式に画像として挿入しますが、挿入スペースがどのぐらいかによって、サイズが異なってくると思います。

ここではいったん、幅1000×高さ600、単位px(ピクセル)としておきましょう。

「新しいデザインを作成」をクリックすると、真っ白いキャンバスが開きます。

ジェノグラムの主な構成は「線」と「図形」です。

【出典:Canva】

「線」の作り方
  1. ホーム画面から左側メニューの「ツール」を選択
  2. 「線」を選択し、ストレート線をクリック
  3. 上のバーにある、くにゃっと曲がった線をクリックして「直角」を選択
  4. 角が丸みを帯びているので、「0」にして直角にする

線上の小さい白丸や四角を、伸ばしたり縮めたりするだけで、思う通りの線が描けます。

【出典:Canva】

図形の作り方
  1. 「図形」を選択して、丸や四角などをクリック
  2. キャンバス上に色付きの図形がでる
  3. 図形の色の部分をクリックして、上のバーのカラーのところから白を選択
  4. キャンバス上で見えなくなるが、上のバーのストロークの太さの数値を上げると枠線がでる
  5. 二重丸や二重の四角は、小さいサイズでもう一つ作って中に入れる
  6. 黒塗りの丸や四角は図形の色から黒を選択

図形も線と同様に枠上にある小さい白丸や四角を、伸ばしたり縮めたりするだけで、大きさが変えられます。

ちょうどよいサイズの図形ができたら、+マークを押すと、いくつでも複製できるので便利です。

同居を示す囲い線
  1. 鉛筆マークをクリック
  2. カラーを、太さを「4」にする
  3. 手書きで囲い線をひく
  4. 形によっては自動できれいな丸に変換される
筆者

私が作ったサンプルのように歪みが多い囲い線は、手書き表示のままになっています。

エコマップを作ってみよう

筆者

これは以前、私が研修資料としてCanvaで作ったエコマップです。

ジェノグラムと同じ要領で真っ白いキャンバスを開いてから、「ツール」を選択して作成します。

エコマップの主な構成は「図形」「太さが異なる矢印」「ストレス線(ギザギザ)」「テキスト(文字)」です。

【出典:Canva】

図形のラベル表示
  1. ジェノグラムで解説した方法で枠線の図形を作る
  2. 「T」をクリックすると、テキストボックスがでる
  3. 上のバーにあるフォントサイズから大きさを調整
  4. テキストを入力(人物や事業所など)
  5. マウスで動かし、図形の中に入れる
矢印の作り方
  1. 「線」のところからストレート線をクリック
  2. 上のバーにある「矢印のタイプ」「太さ(点線も選べる)」「矢印の向き」から好みに調整
  3. 上のバーにある「ラインタイプ」から直角カーブもできる
ストレス線(ギザギザ)の作り方
  1. 線を回転し90度にして縦線にする
  2. 長さを短く調整する
  3. +をクリックして、何本か複製
  4. 横線に配置(均等に配置できる)
  5. できあがったらグループ化しておく

いくつもの素材(図形や線)を組み合わせて作ったものは、グループ化しておくと便利です。

ストレス線(ギザギザ)は必ず、グループ化しておきましょう。

複数の線や図形をドラッグで囲むように選択→上部メニューの「グループ化」をクリック

筆者

線の太さも自由自在、カーブ線もできるし、テキストも簡単に入力できる。Canvaの「ツール」はエコマップを作るのに最適です!

ダウンロードして資料に挿入する手順

Canvaで作成したエコマップをPCにダウンロードし、WordやPowerPointなどの資料に画像として挿入する手順を解説します。

STEP
Canvaでデザインを開く

Canvaのホーム画面から、作成したジェノグラムやエコマップのデザインを開きます。

修正や文字確認をして、完成状態にしておきましょう。

STEP
右上の「共有」ボタンをクリック

画面右上にある 「共有」 ボタンをクリックします。

表示されるメニューの中から 「ダウンロード」 を選択します。

STEP
ページを選択してダウンロード

ファイルに名前をつけて保存します。

STEP
WordやPowerPointに挿入する

▶ Wordの場合

  1. Word文書を開く
  2. 挿入したい場所をクリック
  3. 上のメニューから
     [挿入]→[画像]→[このデバイス] を選択
  4. ダウンロードした画像を選ぶ
  5. 画像が挿入されたら、サイズや位置を調整

💡画像の上で右クリック →「文字列の折り返し」→「前面」や「四角」を選ぶと、自由に配置できます。

▶ PowerPointの場合

  1. スライドを開く
  2. メニューから
     [挿入]→[画像]→[このデバイス] をクリック
  3. Canvaで保存した画像を選択
  4. 大きさや位置をドラッグで調整

💡枠線をつけたい場合は、画像を選択して
「図の書式」→「図形の枠線」で色や太さを設定できます。

まとめ:手書きよりも簡単!見やすくて修正も楽!

ジェノグラムやエコマップは、利用者を理解するための大切なツールです。

Canvaを使えば、簡単に、しかもきれいに作成できます。

  • 無料で使える
  • 修正が簡単
  • 見やすく、共有しやすい

これだけそろえば、もう手書きやWoad、Excelには戻ませんね。

筆者

ぜひ一度、Canvaの「ツール」を使ってエコマップとジェノグラム作りに挑戦してみてくださいね!

👉Canva公式サイトはこちら

デジタルツールを上手に取り入れることで、日々の業務がぐっとスムーズになり、支援の質も高まります。

ケアマネ業務の効率化と、Canvaのスキルアップ、両方をこれからも一緒に目指していきましょう!


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